mimosasky -カナダ ウォータールーの空の下-

2017年3月よりカナダで暮らしている夫(mochao)、2018年8月にカナダにやってきた妻(muchaco)のブログです。2019年12月までカナダオンタリオ州にあるウォータールーという街で暮らしていました。主に美味しいもの、便利なこと、すてきなことなど生活のこと、カナダの思い出をつらつらと綴っていきます。

【カナダ就労ビザ】Work Permitの申請から入国まで

こんにちは、mochaoです。

ぼくは現地企業に採用されカナダにやってきたため、就労ビザの申請を自分で行う必要がありました。ビザ申請代行業者などに依頼してやってもらう方法もありますが、せっかくなので、自分でやる場合の経過をまとめてみたいと思います。

※ぼくが申請書を提出した2016年末ごろ時点での状況です。職種、滞在資格によって申請方法や経過は異なると思いますので、CICのウェブサイトをよく読んで手続きを進めてください。

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1.カナダの就労ビザ Work permitについて

カナダで就労する場合は就労ビザ(Work permitと呼ばれる)の取得が必須となります。新規の取得の場合、原則として、カナダの入国前に審査が完了している必要があります。申請には最低でも2カ月程度かかりますので余裕をもって申請書を提出しましょう。また、就労先の協力も必要不可欠です。クリスマス前後は書類の準備が遅れることもあるので注意が必要です。

Work permitには、就労先が指定されていない「Open work permit (OWP)」と雇用者や就労場所が指定された「Closed work permit」があります。OWPの取得はカナダの大学の卒業生やWork permitを保有する労働者の家族などに限定されており、通常はClosed work permitの取得が必要です。

このためWork permitの申請には以下の2点が必須となります。

  • カナダ就労先からのJob offer letterやAppointment letterなど
  • LMIA (Labor Market Impact Assessment) No. もしくは LMIA Exempt No.

ひとつ目は、就労先から雇用条件等とともに申請者を雇用する旨を通知した内定書のようなもので、会社の身分を得るまでは様々な証明に利用する重要な書類です。

ふたつ目のLMIAは申請者の就労がカナダ国内の雇用に影響を与えないか調査するものです。職種、ポジションによってはLMIAが免除されているものもあります。いずれの場合も、LMIA関連の手続きは雇用先の企業に行ってもらう必要があります。手続きが完了されるとLMIA No.が企業から申請者に通知されますが、この番号がWork permitの申請に必要なので注意してください。 

 

2.CICのサイトで、アカウントを作成

Work permitの申請は全てCitizenship and Immigration Canada (CIC)のウェブサイト(下記リンク)で行います。

My immigration or citizenship application - Canada.ca

Create an accountのメニューを探すと、二つの選択肢が提示されると思います。

  • Sign-In Partner
  • GCKey

ひとつ目のSign-In Partnerは、カナダのオンラインバンキングアカウントなどを使用する方法なので、通常日本からの申請の場合はふたつ目の「GCKey」というアカウントを作成することになると思います。アカウントとパスワードのほか、別途設定する3つの秘密の質問と答えは、毎回ログイン時に必要になりますので、忘れないようにしましょう。 

 

3.必要書類を準備、フォームへ入力

CICのサイトにログインしたら、Apply to come to Canada より申請を開始します。質問項目に応えていくと、必要な書類の一覧が提示されますので、PDFのフォームには必要項目を入力してそのままアップロード、その他の提出書類はスキャンして提出します。日本語の書類の場合は必ず翻訳したものを添付しましょう。

またPolice certificate (無犯罪証明書)という、少々物騒な響きの書類も必要でした。最寄りの警察署で発行してもらえます(この際もAppointment letterなどビザ申請の必要性を証明する必要がありました)。書類が届いた際は厳封されていましたが、CICに確認したところ、開封してスキャンして提出で大丈夫でした。

書類が全部揃ったら、申請費用をクレジットカードで支払い、手続きは完了します。追加資料を求められる場合もありますが、その場合は追加資料をアップロードするための専用ページがアカウントに作成されます。

家族が帯同する場合、この段階で同時申請が可能です。ぼくの場合、妻のmuchacoは一年半後にやってきましたので、別途ビザ申請をしました。その話はまた書きたいと思います。

2019年1月28日 追記:書きました!

mimosasky.hatenablog.com

4.審査結果を待つ

審査期間は時期によってばらつきがありますが、おおよそ2-3か月だと思います。

最新の審査期間は以下のページで確認できます。

Check processing times - Canada.ca

なかなか動きがなく、焦る気持ち、とても分かります。が、この標準審査期間を過ぎなければ、CICのウェブフォームは問い合わせに答えてくれません。。。必ず返事は来ますので、じっくり待ちましょう。

 

5.審査完了!

審査結果が出ると、登録したメールアドレスに連絡がきます。

CICにログインして、Messages about your application欄にCorrespondance Letterというものが届いたら、渡航の準備完了です。この手紙に、Work permitが許可された旨と、eTAの番号が書いてありました。つまり、観光でカナダに入国する際に必要なeTA申請は、別途不要です。

このCorrespondance letterは、申請が許可されたというものであり、最終的な入国可否はカナダ入国時に判断され、現地で正式なWork permitが発行されます。

入国時にこのLetterが必要になりますので、必ず印刷してもっていきましょう。

 

6.いよいよカナダ入国

片道航空券で渡航する場合は、日本のチェックインカウンターでビザの提示を求められます。先ほどのCorrespondance letterを見せて、これから現地で取得する旨を伝えてください。

カナダの空港に到着したら、ImmigrationでCorrespondance Letterを見せ、就労しにきた旨伝えます。すると、、、別室に通されます! でも、心配しないでください。この別室で再度書類の原本等を確認し、審査をパスすると、めでたく正式なWork permitを発行してもらえます。

このように、入国時は申請時に使用した書類が必要です。これらの書類はスーツケースに入れず、カナダの入国審査時に出せるようにしておきましょう。

 

こうした長い長い手続きを経て、ようやくカナダにたどり着きました。

空港での手続きに時間がかかり、暗くなったトロントの空。車に乗ってウォータールーに向かうと、どんどん遠くなる都市部の灯り。

自分が暮らす町について、事前にほとんど調べていなかった自分が悪いのですが(笑)少し心細くなったのを覚えています。

mochao

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