ブログと夫とわたし 〜カナダ・ウォータールーでブログを始めて〜
こんにちは、muchacoです。
連日、たくさんの方に読んでいただき、驚きと嬉しさでいっぱいです。
ココログやエキサイトなどでブログ体験のあるわたしですが、はてなブログは皆様の反応がわかりやすい仕組みになっていて、とても有り難く感じています。
読んでくださっている皆様、本当にありがとうござます。
さて、このブログを開設した経緯ですが、以下の理由になります。
- カナダに来る前に色々なサイトを見たが、このような小さな都市に関するブログが少なかった。
- 少ないながらもそのブログから得られた情報は大変有効であった。
- カナダの他州在住の方のブログからも、たくさんの情報をもらえた。
- 自力で行う就労ビザや家族駐在の手続きに関する情報が少なく苦労したため、実際に行って得られた情報を広めたい。
- まだまだ日本人に知られていなそうな、ウォータールー・キッチナー・周辺地域の魅力をお伝えしたい。
- カナダに住んでみて感じたこと、工夫していること、美味しいもの、便利なもの、困ったことやその対処方法など、今後、移住や駐在で来られる方の力になれれば嬉しい。
わたしも夫のカナダ駐在について行くと決めた後、とにかくネットサーフィンで大波小波に乗りまくりました。
左手におやつは持っていましたが、右手のマウスは常に新しい波を捉えるためにカチッカチッと軽快に動き回り、まさに寝食忘れて没頭する‥‥そんな日々でした。
それでも痩せなかったのはなぜでしょうか、迷宮入りの未解決事件でございます。
妻のわたしは、何が必要で何を持っていけばいいのか、食生活はどうなるのか、わたしのおやつは十分に確保できるのか。
主婦として大切である生活全面のことについて特に気を揉んでいました。
夫は、自分やわたしのビザ関係、医療保険やその他の制度のこと、住むところなど手続き関係に奔走していました。
カナダ在住や駐在経験のある方のブログから、たくさんの有用な情報は頂けました。
でも、実際に来てみて、住んでみて、自分が感じたことは更にたくさんあったのです。
特に食べ物や生活用品などは、先に住んでいた夫からの情報では得られなかったことがたくさんあり、まさに「百聞は一見にしかず 」という体験をしました。
夫が「ないよ〜」と言ったものは意外とあり、「あるよ〜」と言ったものはお門違い、そんな現象が多発したのです。
え、それはおたくら夫婦の問題では?とお思いかもしれませんし、わたしも薄っすらそんな気もしながら書いておりますが、やはり主婦目線(もしくは女性目線)というのは独特な着眼点であると思います。
これからも他の方の素敵なブログも参考にさせていただきつつ、カナダの小さな都市、ウォータールー・キッチナー情報を発信していきたいと思います。
もし、これが何かのお役に立てれば、かき集めたカナダのおやつを全て差し上げたいくらい嬉しく思います。
そういえば、昨日のブログで文末に「つづく」と匂わせるような言葉を書きましたが、夫のはじめてのケーキ作りの後にあったのは「夫、ブログ書くってよ」的なエピソードです。
夫はわたしの書いた サヴァの記事にたくさんの⭐️をつけて頂き、たいへん興奮しておりました。
「ぼく、今日、ケーキ作りのブログ書くね!!もう今から書いちゃうね!」
あろうことか、今まさにケーキをオーブンに入れている待ち時間にブログを書き始めました。
「ケーキ膨らまなかったらどうすんだろう」と思いながら、麻婆茄子を作っておりましたが、なにやら真剣にカチカチ書いている様子。
三十分後、ご飯の準備ができたので夫を呼びブログの進捗状況を確認したところ「3行書けた!」とのこと。
え、さんぎょう。さんじゅっぷんでさんぎょう。
そんな感情が出っ放しの表情で、そのままの言葉をついつい放ってしまいました。
その後、麻婆茄子を美味しい美味しいとパクパク食べていた夫でしたが、食後にブログの続きを書かないの?と聞いてみると、
「やっぱりぼくが書くのは面白くないかもしれない。だからあの時も書かなかったんだ‥‥」
と、学生時代の仲間内で作ったブログでも、自分の文章力に自信がなく書けなかったという話を始めました。
シマッタ。
妻のわたしが言うのもなんですが、夫の仕事は素晴らしく、また彼はとても心が優しく人徳があります。そして、人知れずたくさんの努力を重ねて今カナダでお仕事をしています。
ただ、ポップな文章やお手紙を書くのがちょっとだけ苦手なのです。
結婚式招待客へのお手紙も、それはもう歴史に残るような難産でした。
亀が泣きながら卵を生み落すように、あの優しい彼が「だって書けないんだよっ!昔から読書感想文も書けなかったんだ!!」とわたしに声を荒げるような苦しみぶり。
読書感想文はもはや何の関係もないのでは、と思いましたが、わたしが彼の得意な数学がちんぷんかんぷんで、数式がわたしのために何をしてくれたっていうの?!とキレる気持ちと同じなのでしょう。
そう、彼は傷ついていたのだと思います。
妻がおやつを片手に書いた鯖話はたくさんの人に読んでもらえている。
だのに、あんなにあんなに頑張って書いたこの記事はいったいなんだったんだろう。
誰かの役にたてればと思って書いたんだよ…
彼はこのような系統立てた情報盛りだくさんな文章を書ける能力があるのです。
自分がとても困ったことを情報として発信したい一心で書き上げたのです。
どうぞ、皆様。
お近くにカナダ・オンタリオ州に就労ビザで渡加する方がいらっしゃればこの記事の存在をお伝えください。
あら、なんだか、話が逸れて大々的な宣伝になってしまいましたが。
その後、なんとかかんとか夫の気持ちを盛り上げて、彼はまたブログに没頭し始めました。
わたしが色々話しかけても、膝に足を乗っけてみても、ヘソ出してみても「あぁ、うん、あーソダネー」と文字通り、心ここ(妻)に在らず。
そうして、書くこと4時間。
あのブログが書きあがったのでした。
そんな夫渾身のブログにもサヴァを上回る⭐️をたくさん頂き、読者の方もたくさん増え、夫婦共々感激しております。
ブログを書いた翌日、365日のうち2日くらいしか自力で起きない夫が、わたしより先に目覚めていました。
その手には携帯。
画面には、はてなブログの管理画面。
「おはよう!!⭐️の数増えてるよ!!muchacoちゃんのサヴァ超えたよ!!」
12月25日の朝の子供のような無邪気な夫を見つめて、わたしも幸せです。
別にちっとも悔しくなんかないわよ。
muchaco