【カナダ就労ビザ】配偶者のビザを後から申請した話
こんにちは。mochaoです。
海外居住の手続き 第2弾は、muchacoとカナダで一緒に暮らす為に必要だった配偶者用のWork permit申請について書きたいと思います。第1弾は【カナダ就労ビザ】Work Permitの申請から入国まで
ビザ申請の方法も報告もネットにたくさん上がっていますが、家族構成や申請資格等によって色々なパターンがあると思いますし、前例があるからと言って今それが通る保証もまったくないと思います。ただ、自分でCICのウェブサイトを見て、理解して、判断する際に、これらのネットの情報は本当に有難かったですし、ぼくたちの経験もどこかで誰かの参考になればいいなと思い、少しずつ記事にしておこうと思う今日この頃です。
- muchacoのビザ申請の経過
- 配偶者用のビザ申請
- 用意した書類一覧
- 審査は夫婦別々に進む
- 配偶者用Work permitに書かれている事
- 考察 muchacoのビザ許可に6カ月もかかってしまったのか
muchacoのビザ申請の経過
- (mochaoがカナダに行ってから8カ月後) mochaoとmuchaco、めでたく入籍!muchacoは仕事の合間を縫って、パスポートの変更や戸籍謄本の入手や、色々な名義変更...ビザ申請に向けて本当に毎日頑張ってくれました
- (その2カ月後) mochaoのWorkPermit extension (2年間→3年間)と、muchacoのSupousal Open Work Permitを同時申請
- (その2カ月後) mochaoのWork Permit extension が許可される
- (その4カ月後) muchacoのSpousal Open Work Permitようやく発行される。翌月カナダで一緒に暮らし始める
配偶者用のビザ申請
海外駐在員等の就業でカナダに6カ月以上の滞在をするためには、Work permitの申請が必要ですが、帯同家族がいる場合、ビザを同時申請することが一般的だと思います。ぼくの知っている日本人家族の場合、就労者以外の家族に対しては、
- Temporary Resident Visa(TRV)
- Spousal Open Work Permit(SOWP)
- Study Permit (就学児の場合)
のいずれかが発行され、ご家族そろってカナダで暮らしていました。Closed Work Permitを持つ労働者の配偶者は、Open Work Permit(雇用主を定めないカナダ就労ビザ)を持つことが認められています。知人家族では、奥さんがTRVを持っている場合とSOWPを持っている場合、両方のケースがありましたので、このあたりは申請を支援したエージェントのやり方次第なのかもしれません。
ぼくたちの場合、ぼくのWork Permit申請時にまだ入籍していなかったため、この時点での同時申請ができませんでした。こういう場合の情報って、いざ探してみるとなかなかありませんでした。入籍後、muchaco単独の名前でSOWP申請できるのだろうか。申請元の国はカナダでよいのだろうか、それとも日本にすべきなのだろうか。毎日日本や海外のインターネットの波に乗りまくっておりました。
結局ぼくたちがとった方法は、「mochaoのWork Pemit延長申請をする際に、同行家族の追加を同時申請する」です。というのも、配偶者のビザは、世帯主のWork permitと同じ期限しか発行されないのですが、ぼくの任期が1年追加になることが少し前に決まっていたので、あとで延長の二度手間にならないように、ぼくのWork permitを先に延長する必要があったのです。
用意した書類一覧
ということで、前記事と同じようにCICのウェブサイトで申請を開始し、提出が必要だった書類は以下の通りでした。
mochaoの就労ビザ延長申請に必要な書類
- IMM5710, IMM5802, IMM 5257(申込書等のフォーム)
- Offer of Employment, Invitation Letter(職場から発行される雇用内定書)
- Proof that you meet the requirments of the job offered (学歴や資格の証明書)
- Client Information (職歴と学歴一覧表)
- Passportのコピー
- Digital Photo
- 以下、帯同家族の申請のために必要な書類
- Use of a Family Member Representative (IMM5713)
- Marriage License/Certificate
ぼくの延長申請の方ですが、新規の申請時と比べ、いくつかの資料提出が不要で簡略化されていました。Marriage License/Certificateは、日本でいう戸籍謄本になります。移民申請等の場合は公証人による翻訳が必要という情報もありましたが、今回は日本語の戸籍謄本をスキャンしたものと、各項目の英語翻訳を自分でしたものを合わせたPDFファイルを提出しました。また、IMM5713には夫婦両方のサインが必要でしたが、ぼくたちはカナダと日本。muchacoにまずサイン、スキャンしてe-mailで送ってもらい、ぼくがそれにさらにサイン、スキャンして提出しました。
muchacoのSOWPの申請に必要な書類
- IMM1295, IMM5645, IMM5257
- Passportのコピー
- Purpose of Travel
- Digital Photo
次にmuchaco用の書類ですが、特徴的なものとして、Purpose of Travelという任意フォーマットの文章の提出が必要でした。なぜカナダに行きたいのか(夫婦で一緒に暮らすため)と、SOWPが必要な理由(カナダでの就労に興味がある旨)だけを簡単に記した文章をワードで作って署名、スキャンして提出しました。
審査は夫婦別々に進む
さて、同時申請とは言ったものの、CICのウェブシステムで見ると、夫婦別々に申請番号が付与されて、別々に審査が進んでいることがわかります。上記に書いた通り、ぼくの延長申請は2カ月ほどで許可が下り、更新されたビザが郵送されてきました。
だのに、muchacoの申請(SOWP)は、標準的な審査期間の3カ月を過ぎても、待てども待てども、一向に審査進んでいる気配がでません。標準審査期間を過ぎると、メールで問い合わせができますが、結局審査中だから待つようにとしか返事をもらうことができませんでした。何度目かの問い合わせをしながら、予定していたmuchacoの引越日を一月前に控えたある日(申請から6か月後!!)、ようやくそして突然許可が下りました。
何かやり方を間違えたんだろうかと色々心配になったり、気をもんだり、ずーーっとしていたので、本当にほっとしました。
配偶者用Work permitに書かれている事
配偶者がビザ発行後初めてカナダに到着する場合も、受け取り方法は以前の記事と同じでした。入国時は空港が大変混んでいて何時間も待たされましたが、窓口ではスムーズにWork permitをゲットすることができました。
muchacoのSOWPには以下の項目が条件として書いてありました。
- Not authorized to work in child care, primary/secondary school teaching, health service field occupantions.
- Unless authorized, prohibited from attending any educational institution, or taking any academic, professional or vocational training course.
- Remarks: Spouse of (MOCHAO) Valid Until ****/**. Please issue to same validity
Open work permitとは言っても、業種に制限がありますので注意が必要ですね(それ以前に免許の問題があるとは思いますが)。また、ビザのシステム上で夫婦の情報が紐づけされていて、ビザの有効期限が同じにされていることがわかります。
考察 muchacoのビザ許可に6カ月もかかってしまったのか
申請から許可まで6カ月。Work permitの申請に今回なぜこんなに時間がかかってしまったのでしょうか。一つ考えられる要因は、審査が行われる場所かなと思っています。
申請書は全てオンラインで管理されていますが、実際に書類が審査される場所は申請者の居住国によって異なります。このサイトによると、日本居住者はマニラ、カナダ居住者はオタワか米国内で処理されるようです。今回二つの異なる場所で処理されるべき申請を同時申請したため、審査手続きがどういう訳か後回しになってしまったのかなぁなんて思ってますが、全てぼくの想像にすぎませぬ。あしからず。
もしぼくたちのようなケースで申請された方がいたら、どうだったか教えていただけたら嬉しいです。
【追記】2018年12月からWork permitの申請には指紋等のBiometrics登録が必要になったそうです。手続きの流れ等が変わっている可能性があるので気をつけてくださいね。
mochao