mimosasky -カナダ ウォータールーの空の下-

2017年3月よりカナダで暮らしている夫(mochao)、2018年8月にカナダにやってきた妻(muchaco)のブログです。2019年12月までカナダオンタリオ州にあるウォータールーという街で暮らしていました。主に美味しいもの、便利なこと、すてきなことなど生活のこと、カナダの思い出をつらつらと綴っていきます。

夫のヘッドは大豆型 カナダ・ウォータールーのキャベツ事情

こんにちは、muchacoです。

 

昨日の夜からウォータールーは吹雪でした。

夜中はゴーゴーと風が音を立てて窓に吹き付けており、わたしは中々寝つかれませんでした。

その横でゴーゴーと寝息を立てる夫‥

豪華ゴーゴー二重奏です。

その後も無料で夜中聴けるゴーゴーフィルハーモニーを拝聴し、わたしも聴き疲れた頃にやっと寝ました。

 

 

午前中いっぱいは吹雪いておりましたが、夫はミーティングがあるとのことで頑張ってお仕事へ。

途中のバス停はこのようになっていたようで、写真が送られてきました。

雨風雪から守ってくれるはずのバス停が守ってくれていない図。

 

そんな夫は今週1週間が仕事の頑張りどころとのこと。

昨日の日曜日もわたしがぐーすか昼寝していた間、ずっと仕事をしていた模様。

わたしは2時間ほど昼寝をしてスッキリしました。

だから夜眠れなかったのでは、という噂もあります。

 

しかし、昼寝をしながらも考えていたのは今週1週間の献立!

カナダでは夫と買い物に行くため、1週間の買い出しを一気に行います。

その食材を余すことなく、不足することなく使い切る‥‥それがわたしの仕事。

故に昼寝をしていても言わば仕事中のようなものなのです。

 

仕事で頑張る夫にわたしができることは、ホカホカご飯でお出迎えすることなり。

頑張る週間の1日目と言うことで、今日は夫の好物を仕込みました。

その名もミルフィーユキャベツという洒落た名前の「巻かないロールキャベツ」です。

ロールキャベツってキャベツ茹でて、タネこねて、巻いて、煮て‥

わたしにとっては大仕事。

その手間が省けるなんて素晴らしきレシピ!ということで、最近は「巻かない」一択で。

ザクザク切って、好きなだけもりもり食べられるところも素敵です。

夫のテンションも上がったので、これできっと今週1週間バリバリとお仕事ができることでしょう。

 

そんな美味しい料理に化けるキャベツ。

そうどこにでもあるキャベツ。

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カナダにあるキャベツはこんなまるっこい子。

カナダに来た当初、このまるっこキャベツをわたしはサラダや炒め物に使おうと思い手に入れました。

こんなに丸々しているんだもの、たくさん使えてなんてお買い得!

かつて枕屋さんで「こんなに頭が丸い人は初めてみました」と言われたわたしの頭並みにまんまる子でなんだか親近感も湧きました。

 

ふふふ、でもね、みなさん。

このまるっこキャベツってばすっごく硬いんですのよ。

ザクザク切って油でざっと炒めてみてください。

ザクザクしたキャベツに油がついたものが出来上がります!

 

がーん

 

カナダで受けた最初のカルチャーショックはこのキャベツ事件でした。

夏の暑い日にグツグツ煮込んでも硬い。ずっと煮込んでやっとなんとかなる。

煮込む、暑い、煮込んだものを熱々で食べる、暑い。

食材を捨てたく無い一心で、冷房かけてキャベツを煮込んで食べるというアホな日々を過ごしました。

もう何がエコで何がエコじゃないのかわからない日々。

再びスーパーで柔らかそうなキャベツを探しては撃沈し、キャベツコーナーにガンを飛ばしてオラオラと暮らしていました。

 

しかし、安くて美味しくて万能な食材と言ったらキャベツじゃないの?という思いが捨てられないわたしは、キャベツを煮込んでいる間もスマホを片手に「カナダ キャベツ やわらかい」で検索。

「カナダのキャベツって硬いですよね!」という同じ被害を受けた方の嘆きは得られるものの、柔らかキャベツ情報はなかなかヒットせず‥

通常カナダにあるキャベツはこの硬いやつと、サボイキャベツ(ちりめんキャベツ)の2種らしく、中華スーパーで売っている「コリアンキャベツ」が日本キャベツに似ているということがわかりました。

サボイキャベツも煮込みに向いているそうですが、やはり炒めてよし、刻んでよし、煮込んでよしの万能キャベツが欲しいのよ。

と、中華スーパーに向かいましたが、やはりどうしても中国産には手が伸びない‥

 

そんなある日、セントジェイコブスのファーマーズマーケットをうろうろしていると、わたしの柔らかキャベツセンサーが遠くの黄緑の物体を感知!!

フラットヘッドキャベツ?ずいぶん雑な名前ですが‥

そっと手に持ってみると、ずっしりしているけど、ふわっと感もある。

この感覚知っている、あの憎きまんまる子とは違うこの感覚‥

これは、もしやもしやもしや、もしやぁぁぁ〜!!!

夫が売り場のにーさんに聞くと「あぁ、こっちの方が柔らかいよ」とのこと。

早速買って帰り、包丁を入れてみると、ザッザッと小気味好く切れるあの感触‥

夫と二人、小躍りしました。

 

頭の形状で言うと平たいより丸い方が何かと格好がつくのでしょうが、カナダのキャベツで言えばフラットなヘッドに勝るものなし!

 

そんなフラットヘッドキャベツについて、栽培地や収穫時期などを調べましたがなぜか全くヒットせず。

わたしがウォータールー・キッチナー地域において現時点でわかる情報は以下の通りです。

  • 6月〜10月はセントジェイコブスのファーマーズマーケットにある。
  • Herrle's Country Farm Market(*)にも夏場はある。
  • スーパーにはない。
  • 収穫時期以降も、貯蔵していたものをキッチナーファーマーズマーケットで売っている。(味や食感は少し落ちるように感じました)

(*)Herrle's Country Farm Market という場所については、また今後詳しく記事にしようと思いますが、

春〜夏季限定の八百屋さんです。

 そんな訳で、フラットヘッドキャベツの出現によって我々の食卓には明るい陽が差し込んできたのでした。

もうアタシ、スーパーでキャベツを睨んだりしないワ。

と、良心も取り戻しガラも良くなりました。

たかがキャベツ、されどキャベツ‥

 

しかし、やはり冬場はなかなか手に入らないのでそんな時はT&Tへ。

こちらは台湾産のコリアンキャベツです。

少し硬めでしたが、扱いやすく味も美味しかったです。

今日の巻かないロールキャベツもこちらで作りました。

 

今は、また再びフラットヘッドキャベツに会える日を待っています。

もちろん、まんまる子キャベツもカナディアンはコールスローザワークラウトにして美味しく食べているようなのでご安心ください。

わたしもレストランではそのように美味しく頂いています。

 

だがしかし!

「カナダ・ウォータールーで日本的キャベツを食べたい、かつ、地元産のものはフラットヘッドキャベツ!フラットヘッドキャベツをよろしくお願いします!」

と、わたしは声を大にしてお伝えしたいのです。

 

大事なことを伝えられたので、今日は良く眠れそうな気がします。

日本から持参した、丸い頭にフィットする特注枕で今日こそ良い眠りを‥

 

muchaco