サバサバサヴァ カナダで鯖を食す日々
こんにちは、muchacoです。
カナダと言えばサーモン!きっとお安くて美味しいサーモンがモリモリあるに違いない。
そう私は確信しており、カナダの魚事情は特に心配しておりませんでした。
シシャモだってカナダ産のものがあるしね。
ところが、先に駐在していた夫から「それがさー、サーモンは確かにあるけど高いし、あと他のお魚はほとんどないよ。」と情報あり。
そんなわけあるかい! チミノメハ フシアナデスカッ!!
と、息巻いてカナダに降り立った私を迎えてくれたのは、高いサーモンとティラピアやバサなどの馴染みのない白身魚(切り身)でした。
きっと、バンクーバーなど海近しの素敵エリアにはたくさんフレッシュな魚介が売っているんだと思います。
血眼になってオンタリオ州周辺の魚情報を求めるもあまり有力な情報がなく。
どなたかのブログに鯖の燻製が美味しいとありましたが、そんなのトロントとか都会の話だべぇ、どうせお高いんだべぇ、とヘソを曲げて暮らしておりました。
近場のイタリアンスーパーVincenzo'sには、比較的いろんな種類の魚介類があり、貴重なシーフードミックスもこちらで購入して、束の間のシーフードライフを楽しんだりしていました。(まだT&Tが出来ていない頃の話です)
でも、全体的にお高く、マグロも売っていますが目ん玉ビヨーンとなるようなお値段で、我々庶民にはなかなか手が出せません。
この日も冷やかし程度にシーフードコーナーを通り過ぎようとした時・・・
わたしのウオセンサーが視界の片隅にちらっと映った魚影を感知!!
サバじゃ! mackerelの燻製じゃ〜!しかも一匹ままで8.99ドルとな!
(画像はHPからお借りしました)
彼は冷蔵庫の一番上の棚の端っこに息を潜めていらっしゃいました。
しかし賞味期限が本日まで。
えぇ〜、今日食べるものあるしなぁ〜、でも明日食べればセーフじゃない〜?と呟いたわたしを尻目に、夫がハキハキと魚屋のお兄さんに「新しいのありますか?この鯖の燻製ですっ!」と英語で聞いている。
いつも「ちょっと、これをお店の人に英語で聞いてよっ!」と迫るわたしにオジオジしていた夫が、あの夫が・・・!
ちょっと感動して夫を見つめていたら、お兄さんは新しい鯖を持ってきてくれました。
夫をも変えてしまう鯖パワー、恐るべし。
そんな訳で無事にフレッシュ燻製鯖を手に入れたので、レッツクッキング!
本当はオーブンで焼くのでしょうが、アメリカ産の特大オーブンにビビりまくりのわたし。
我が家の最大系28cmのフライパンで蒸し焼きにしてみることに。
ところが残念なことにちょっとばかし入りきりません。
尻尾を引きちぎり、首を前屈させたらちょっと猫背ですがなんとかフライパンに入りきました。
フライ返しでひっくり返したら、なんだかボロボロになってしまい、首もモゲてて可哀想な仕上がりに。
「あ、鯖ですぅ、どうもぉ〜」ペコリ。
ちょっと腰の低い感じで好感的ですね。
それでもとっても美味しくて、近所に住むお友達に「鯖のお頭モゲです!」と写真を送ってみたところ、とても喜んでもらえたので鯖も浮かばれたと思われます。
もう、このお頭モゲ鯖とカナダライフを共にしようと心に決めました。
ところが、そのお友達とお茶していたところ「一匹ままのは知らないけど、フィレのやつはSobeysに売っててよく買う〜、めっちゃ便利だよね」と衝撃の事実が。
え!フィレ!フライパンにジャストサイズなフィレ!
と、いうわけであっさり寝返り、今や華麗な鯖フィレライフを送っております。
ちなみにお値段は5.99ドルほど。2フィレ入ってて夫婦でも喧嘩知らず。
現在のところ、一部のSobeysとキッチナーファーマーズマーケットの魚屋さんで発見されております。
味はプレーンと黒胡椒と辛そうなコレ ↑ (これから食します)
アンティークの素敵な絵柄のお皿にも、サバサバと茶色の鯖をのっけちゃう。
そして、フィレはフライパンで焼くと自らの油で皮もパリッと焼けてくれるという、やはり好感度抜群の鯖なのでした。
ところでこんな素敵なものを作っている会社はどこにあるんでしょ?
というわけで、すぐ調べる課(夫)に依頼して調べてみました。
なんとこちらの会社、BOS さん。
ウォータールーから車で1時間ほどのところにありました。
しかもHPには美味しそうなお魚がわんさか。
うーぬ、灯台下暗しとはまさにこのこと。
雪が溶ける頃に訪問し、熱く感謝の気持ちをお伝えしつつ、しこたまお魚を買ってきたいと思います。
ところでカナダ産のシシャモはいずこへ?
muchaco